【メンバー対談】手探りからはじまった、共創プロジェクト「HAC」の現在地

今年1月、正式に新プロジェクト始動を発表したHAC(ハック)。
ブランディングと空間づくり。 異なるフィールドを持つ2社が手を取り合い、新たな価値づくりに挑んでいます。
アドハウスパブリック(以下、ADH)とCSコーポレイション(以下、CS)が共創するこのプロジェクトは、現場で働くメンバーたちの試行錯誤の中で、少しずつ輪郭を持ちはじめています。
実際にプロジェクトを動かすメンバーたちは、HACをどう捉え、どんな可能性を感じているのか。今回は、リーダー・営業・デザイナーそれぞれの視点から、そのリアルな声を聞きました。
両社の強みが交わることで生まれるもの

多様な領域のアートディレクションを手がけ、各種デザインアワードを受賞。
主に空間のデザイン・設計をジャンル問わずに手がけ、プロジェクトをリードする。
異なる強みを掛け合わせて生まれる価値
ー 改めて、HACってどんなチームですか?拓実:デザイナーもいれば、設計、ディレクター、営業もいて、強みやバックグラウンドが違う人たちが集まってますね。だからこそ、それぞれの強みを生かし合えるチームかなと思います。
五十嵐:ちょうどいいチームですよね。ノリとか、それぞれのキャリアとか、得意分野のバランスがすごくいい。CS側も、ものづくりとか「こういうことやろうぜ」っていうのが好きなメンバーが集まってる感じがしていて、みんなでワイワイできそうなメンバーだなと思います。
ー 五十嵐さんは、HAC立ち上げ当初、CSに対してどんな印象を持っていましたか?
五十嵐:みなさん明るいなっていう印象でした。 HACがスタートする前に、CSのWebサイトリニューアルを担当したので、撮影で現場に伺ったりしたんですけど、みんなパワフルで明るい雰囲気で、仲も良くて。なんというか、昔ながらのノリの良さみたいなものがあって、いい感じなんですよね。
ー では、拓実さんから見たADHの印象はいかがでしたか?
拓実:HACをやる前はあまり関わりがなかったんですけど、デザインが強いなっていう印象がありました。クオリティが高いというか、一緒にやるチームとしてはすごく頼りがいありそうだなって。
ー HACを進める中で、両社の違いを感じた場面はありましたか?
拓実:ありましたね。CSは、会社のプロジェクトとして成果を出すことに重きを置く部分があるんですけど、ADH側には「面白いことやればいいじゃん」みたいなノリがあって。そういうところがすごくいいなと思ったし、「そうだよな」と思ったのを覚えてます。成果はもちろん大事ですけど、できるだけ面白いものを作りたいので。うまくバランスが取れればいいなと思ってます。

“もっとできたはず”という実感
ー HACは、ブランディングから空間づくりまで一貫して取り組めることが強みですよね。これまで、普段のお仕事の中で「もっと一貫して関われたら」と感じた場面はありましたか?五十嵐:ありましたね。ある商業施設の売り場づくりに関わったことがあって。本来であれば、ロゴやコンセプトの段階から関わって、それを踏まえた空間づくりまで一貫して関わりたい。でも、その依頼を受けた時点でロゴやパッケージはすでに決まっていたし、空間の大枠はほとんど決まっていたので、できることも限られていて。結果として、部分的にはこだわれたんですが、全体としてのブランドとしての統一感まではつくりきれなかったという感覚があって、悔しさが残りました。
ー 設計や施工まで含めて一貫して関われたらよかった、ということですね。
五十嵐:そうですね。もしプロジェクトのスタートから関わることができていたら、もっと商品の魅力を引き出せる空間になっていたと思いますし、HACみたいに「空間づくりまで全部やれます」と言える体制があったら、また違う形になっていたんじゃないかなと思います。ちょうどHACが立ち上がる直前くらいの出来事だったんですが、「こういうことを全部できたらいいのに」という感覚はすごくありました。
拓実:ありますよね。空間って、引き渡したあとに半年とか1年経って見に行くと、いろいろ変わっていたりすることもあって。もちろん、お客様が愛着を持って使ってくれているのであればそれが一番なんですが、デザインの観点で見ると「もう少しブランドの世界観を維持する方法があったのかも」と感じることもあって。コンセプトや世界観を共有しながら、ブランドとしての在り方までトータルで設計できていたら、もっと長く愛される空間がつくれたのかな、と思うことはありますね。
ー そうした経験を踏まえて、今後HACで取り組んでいきたいことは何ですか?
拓実:ADHはブランディングとかデザインが得意で、CSは空間づくりが得意。そこを一つにつなげることで、お客さまにとってより良い空間や強いブランドを一緒につくっていきたいと思っています。
五十嵐:僕は、建物とか目に見えて分かりやすいものが作れることって、ADHにとってすごく大きいと思ってますね。さっきの経験みたいに、見た目だけじゃなくて、その前段階のブランド設計からできるのが一番理想ですよね。
拓実:そうですね。CSは空間づくりが得意でプライドを持ってやっているけど、それ以外に踏み込むことは今まであまりしてこなかったんです。でも、お客さまが求めているものって他にもたくさんあるよなってずっと思っていて。空間を含めた、より心を動かすようなブランド体験を生み出していくために、HACはすごくいいきっかけかなと思ってます。
五十嵐:そう。土台づくりからやることで、より良いものができるって信じてますね。だから早く、いろんなお仕事がほしいです。笑

ー 具体的に、やってみたいプロジェクトや実現したいアイデアはありますか?
五十嵐:サイトに掲載してる架空の建物たち、あれを実際に手がけてみたいですね。特定のジャンルというより、面白いもの、世の中がワクワクするようなものを作りたいです。正直、昔はそんなことあまり思ってなかったんですよ。自分で作ることが好き、って感じだったんですけど、今は一人だけだと結構きついなと思うこともあって。笑
拓実:僕もです。設計って一人で完結することも多いので、あんまりコラボしないんです。でも、違う分野の人たちと一緒にいろんなアイデアを出し合っていくのって、いいなと思ってます。HACメンバーに限らず、両社の他のメンバーや、社外でも全く違った得意技を持った人たちとも一緒に何かできたら、もっと価値あるものが作れるんじゃないかなって。この2社だけに留まらず、枠を広げられたらいいなと思ってます。
ー HACは、どんな企業や人に合うチームだと思いますか?
拓実:合うかどうかというより、とにかく何でも相談してみてほしいですね。採用に困ってるとか、空間で差別化したいとか、顧客体験をより良くしたいとか、そういうのはもちろんですし。あとは「ブランドって大事そうだけど、何から始めたらいいか分からない」とか、ぼんやりした悩みでも全然いいです。なんとなくモヤモヤしてるとか、そういう段階でも一度声をかけてみてもらえたらいいなと思います。
五十嵐:そうですね。具体的に「これを作りたい」がなくてもいいと思います。何か新しいことをしたいとか、なんかモヤモヤしてるとか、そういう人にぜひ来てほしいです。大きい案件じゃなくても、例えばこの部屋だけ変えたいとか、ピンポイントな相談も楽しそうですよね。
あなたにとってHACとは?
拓実:一言で言うなら……「器」ですかね。はじめはこの2社で進んでいくけど、いろんな人が参加してもいいし、「ちょっと面白そうだから、HACに聞いてみよう」みたいな、そんな感じになれたらいいなと思ってます。誰に来てもらってもいいし、何でもできるよ、みたいな器です。五十嵐:僕にとってHACは「感覚を若返らせてくれるところ」ですかね。普段の業務は一人でやることが多いので、人が多ければ多いほど、年齢の若い人がいればいるほど、いろんなアイデアや感覚を聞けるんですよね。それが新鮮だし、刺激になる。ある程度キャリアがあると、どうしても「このくらいでいいだろう」と、自分の中で固まってくる部分があるんですけど、そういうのをほぐしてくれる場所かなと思います。自分の経験や得意なことを共有もできるし、周りから吸収もできる。そういう場所ですね。
模索の中で見えてきた営業のリアル

営業として、お客さまの想いや課題に向き合い、提案につなげる。
提案やヒアリングを軸に、既存顧客対応や新規アプローチなども担う。
打ち合わせや見積もり、現場対応まで、幅広くプロジェクトに関わっている。
HACの活動による変化と成長
ー まずは営業のお二人に伺います。今、HACではどのような営業活動を行っていますか?小林:既存のお客さまを中心に「2社で新しいプロジェクトを始めました」ということをお伝えして、まずはHACを知ってもらう活動をしています。そこから興味を持ってもらえたお客さまに対しては、HACメンバーも同席して詳しく説明していますね。
ー 実際に活動してみて、お客さまの反応はどうですか?
小林:正直、まちまちです。「会社をより成長させるために、ブランディングって大切だよね」と言ってくれるお客さまもいれば、「まずは設備投資が優先かな」という反応もあります。でも、「他社と差別化しないといけないよね」とか、「自分たちの特色を出していかないと選んでもらえないし、人も集まらないよね」と感じていらっしゃる経営者さんは結構多いんです。だから、自分たちの魅力をどう出していくかという点は、みんな悩んでいるんだろうなと感じています。
椎谷:スタートの感覚としては、ポジティブに聞いていただけることも多い印象です。ただ、やっぱり一度話しただけでは深くまで分かってもらうのは難しいなとも感じています。でも、自分たちが考えていることにお客さまが共感してくれると、素直に嬉しいですね。営業資料もブラッシュアップしながら、より良い伝え方を模索中という感じですね。
ー 新たにブランディング領域を扱う中で、難しさは感じていますか?
小林:めちゃくちゃ感じています。ブランディングって幅広いじゃないですか。会社内部のブランディングもあれば、ロゴとかパッケージみたいな外に向けた見せ方もありますし。そもそも、自分たちの中にブランディングの知識がない状態からHACがスタートしているので、少しずつ自分たちなりに理解しながら進めてきた感じです。
椎谷:僕自身も勉強中ですね。でもCSとしては、まずはお客さまがこれまで考えていなかったことを考えるきっかけや入口をつくるのが最初かなと思っています。HACを通して、「そういう視点もあるんだ」と思ってもらうところから、まずは始めたいですね。
ー HACの取り組みを通して、これまでの営業スタイルに変化はありましたか?
小林:自分の中では、ワクワクするような提案や会話が、前よりも増えたと思います。以前は、お客さまの予算を気にして「現実的にはこのラインだよな」って自分の中で勝手に線を引いていた部分もあったんですけど、今はちょっと難しいと思うこともお客さまと一緒に考えるようになってきたというか。打ち合わせが前より楽しくなったし、自分の中のタガが外れた感じはあります。スタイルというより、マインドが変わったのかもしれません。
ー それはいい変化ですね!
椎谷:僕も、お客さまの事務所や店舗に伺ったときの見方が変わったなと思います。以前は「ここ汚れてるな」「ここ壊れてるな」とか、美観の部分をまず見ていたんですけど。今はインナーとか働く人のことも意識するようになったので、「これを直すことで働く人にどういう効果があるか」とか、「ここをこうした方が働きやすくなるんじゃないか」とか、そういう言葉が出やすくなりました。単純に「汚いから変えましょう」「壊れてるから変えましょう」ではなくて、その先の意味まで含めて提案しようと思うようになった感じです。
ー 隆伸さんは入社1年目からHACに関わっていますが、当初は活動についてどのように感じていましたか?
隆伸:他の会社の人と関わって、一緒に何かをつくっていくという経験が初めてに近かったので、すごく楽しみでした。その一方で、「僕はここで何ができるんだろう」という不安もすごくありました。ただ、その中でも「とにかく喋ろう」という決意だけは持ってましたね。笑 わからないならこそ、黙っているより喋らないとよくないなと思っていたので。
ー そこから現在にかけて、どんな変化がありましたか?
隆伸:今は、僕のできることも少しずつ増えてきた中で、HACの中での自分の役割もしっかり果たしたいなと思い始めています。例えば、プレゼンは僕がやろうとか、提案資料の整理とか目的設定は僕の仕事としてやろうとか。責任も感じますし、大変だなと思うこともありますけど、任せてもらえることにはすごく感謝しています。

自分たちから“ワクワク”を広げたい
ー 続いて、ブランドサイトに掲載されている「HAC Vibes」について教えてください。どんな想いから生まれた言葉なのでしょうか?隆伸:やっぱり、一番大きいのは「ワクワク起点」ですね。
小林:そうだね。自分たちも楽しみたいし、関わる人たち全員がワクワクして、前のめりで、目をキラキラさせていてほしいみたいなね。
椎谷:そう。「ワクワクを忘れない」は大事でした。最初は本当に、それしかなかったくらいです。

小林:各社で課題を持ち帰って社内ミーティングもするんですけど、やっぱり壁にぶつかって「難しいな」って悩むことも多くて。それで、あるときHACのミーティングで「ADHは最近どんな感じでミーティングしてますか?」って聞いたら、ADHはミーティングの前に毎回「どう? ワクワクしてる?」って確認してるって聞いて、「素敵!」って思って。笑
隆伸:そうなんですよ。五十嵐さんがはじめたのかな?話が難しくなってくると、どうしても追われる感じになりますからね。
小林:それって結局いいものを生まないと思うし、温度感って伝播するので。一人がワクワクしていたら、それがみんなに広がっていくし、それがお客さまにも協力会社の人にも、いずれは街にも広がっていくんじゃないかなと思っています。
ー では、HACだからこそ実現できる価値や提案は、どんなものだと思いますか?
小林: やっぱり、最初から最後まで一貫してお手伝いできることだと思います。インナーブランディングからアウターブランディング、もっと先まで一緒に伴走できるっていう。そこは一つ大きな強みだと思います。
隆伸:空間そのものよりも、その中にいる人にまで目を向けられることも強みかなと思っています。空間をつくるときって、どうしても来るお客さまのことに目が向きがちだと思うんですけど、関わる人みんなが気持ちよくなるところまで考えるのが、HACなのかなと思います。
小林:間違いないね。お客さまはもちろん、働く人も、担当者も、その空間に関わる全員がワクワクして、それをきっかけに会社やお店全体がよくなっていったり、エネルギッシュになったり。そこは理想でもあるし、HACが提供できる価値でもあると思います。
椎谷:「こうしたい」って思い立った瞬間から、最後までお手伝いできるのは強みだよね。普通は、各セクションごとに相談先が分かれて、そのたびに微妙なズレが出てくることもあると思うんです。でも、組織のことから空間のこと、施工まで、シームレスにつなげられるのは、HACならではだと思います。

ー 今後、新潟でどのような取り組みをしていきたいですか?
小林:僕は新潟で生まれ育って、新潟が好きで。店舗とか遊び場とか、そういう空間が人の笑顔とか幸せにつながればいいなと思ってCSを選んだところもあったんです。だから、HACによってそれが実現に近づきそうだなと。悲しいじゃないですか、若い人が「新潟には行く場所も遊ぶ場所もない」と言って出ていってしまうのは。だから、少しでも街を活性化できることをやりたい。そう考えると、公共系のものにも関わりたいなと思っています。
隆伸:僕も一緒です。「めっちゃよかった、また行きたい」って思える場所が増えると良いなと思ってて。そういう場所って、見た目だけじゃなくて、店員さんの雰囲気とか、内装の世界観とか、音楽とか、体験の部分が影響してると思うんです。僕は県外出身だからこそ、新潟ってめっちゃいい街だなと思っているんです。人もあったかいし住みやすい。そこに、もっと面白い店や場所が増えたら、みんな新潟から出なくなるんじゃないかなと思っています。
椎谷:魅力が伝わりきっていないからなのかもしれないよね。その表現方法を一緒に考えていけるのがHACなんだと思います。みんなで新潟を“かっけぇ街”にしていきたいですね。笑
あなたにとってHACとは?
小林:僕にとってHACは、「エビバディワクワク」ですかね。毎日ちょっとでもワクワクしていたいんですよね。子どもの頃って、何にでも興味があって楽しかったじゃないですか。でも大人になると、「楽しそうだけど、まあ時間もお金もないし」って、どこかで線を引いてしまう。そうはなりたくないなと思っていて。その好奇心みたいなものを持ち続けていけるのがHACかなと思っています。椎谷:僕にとってHACは「みんなのよりどころ」ですかね。普段の仕事や生活の中ではなかなか考えないようなことを考えられる場所だなと思うんですよね。突拍子もないアイデアを、どうやって実現していくかを考えられる、面白い場所だと思っています。一方で、尖ったことをやっているように見えるかもしれないけど、実は「何か困った時に相談できる場所」であってもいいと思っていて。何かひとひねり欲しいとか、ワンスパイス欲しい、みたいな時に「まずHACに聞いてみよう」と思ってもらえるような存在になれたらいいなと思います。
隆伸:僕にとっては「もう一つの居場所」ですね。コラボではあるけど、自分の中では一つのチームという感じがあって。この場所がすごく好きだし、各々が力を発揮してお客さまのために力を発揮できるという自信も、最近はついてきています。メンバーのこともみんな好きなので、そういう意味でも安心できる居場所ですね。
HACらしい“面白さ”を届けるために

Webから紙媒体、パッケージまで、領域を横断してデザインを手がける。
看板やファサードをはじめ、外装・サイン計画など空間に関わるデザインを担当。
“真面目にふざける”という発想
ー 分野の異なるデザイナーとして、一緒に活動して感じた違いや刺激はありますか?箕輪:正直、私たちは“ものが作られること”を前提に考えちゃうんです。「これってどうやって作れる?」みたいなところから考え始めることが多くて。「かっこいいけど、こんなの作れないよね」で、最初から諦めてしまうこともあるんです。りかねちゃんたちのデザインを見ると、「お、かっこいい」「迫力ある」みたいな、パッと目を引く感じがあるんですよね。そういうこともやっていきたいなと思いますね。
利華音:私は逆に、あまり物理的なことを考えないので、仕組みとか素材とか、そういうところから入っていくのがすごいなと思います。「この素材を使いたくて」とか「この素材が面白そうで」とか、デザイナーといっても、ちゃんと“もの”がある前提で組み立てていくところが、すごいなと思います。
ー 実際に案件も動き始めていますが、HACならではの面白さはどこにあると感じますか?
箕輪:私は、本当に“真面目にふざけてる”と思ってます。HAC自体、ステップもプロセスもしっかりしていて、両社の歴史もあって、考え方もすごくちゃんとしてる。でも、それをちょっとワクワクする、面白いものにしていきたい、っていうところがHACらしいなと思います。根っこからちゃんとやれば、より他にないもの、その場所だけの価値みたいなものが出せると思うんです。机上の空論かもしれないけど、そういうものを作っていきたいですよね。
利華音:唯一無二の、ワクワクするもの、楽しいものを作っていきたいですよね。ただ空間を作るだけでもないし、ただ建物を建てるだけでもない。お互いやりたいことはそこじゃないので、“もっと新しく、もっと面白い”ことができたらいいなと思ってます。
箕輪:両社が合わさることで“もっと”になるし、世の中も“もっと”面白くできる、みたいな意味もありますよね。
ー 2社で取り組むことで生まれる面白さがある、ということですね。
利華音:そうですね。ADHからしたら、空間みたいな規模の大きいものも「できますよ」と言えるようになるので、強みが増える感じがあります。CS側からすると、始まる前のコンセプト整理のところを一緒にやって、それが通った空間をつくって、そのあと広めていくところまで一緒にできる。お互いに今までなかった部分を補完できるので、すごく楽しそうだなと思っています。
箕輪:きっと、ただ見せる・ただ作るだけじゃなくて、空間の中に「ここ、こうしてるんだ!」みたいな“クスクスポイント”がいっぱいあるものができるんだろうなと思ってます。
利華音: あと、私は「全ての人をハイパー楽しませる」とか言っちゃうような、ちょっとバカっぽいところが、HACらしさになればいいなと思ってます。とにかく楽しくワクワクを広げながらも、いろんな分野のプロが集まっていてちゃんと実現できる。そこがHACらしさなのかもしれないですね。

“HACの世界観を形にする
ー HACのブランドサイトは、HACらしさが詰まったデザインですよね。箕輪:シンプルだけど強くて、ちょっと泥臭さがある感じ。スタイリッシュすぎない感じは意識していたと思います。
利華音:そうですね。らしさもありつつ、それぞれの会社のサイトとは少し違う感じで、というところは考えました。共通しているのは、シンプルだけどちょっと遊びがあって、アイデアがあって、面白い、みたいなところかもしれません。
箕輪:あまり“普通”じゃない感じにしたかったんですよね。気になるポイントがあって、それを面白がってほしいというか。HACの自己紹介でもあるので「なんか面白い人たちだな」と思ってもらえたらいいなと思ってました。
利華音:そうですね。あとは「ワクワクとか言ってるけど、ちゃんとやってくれそう」という感じも出したかったので、その雰囲気も出せてよかったなと思ってます。
ー ブランドサイトに掲載されている「HACが描くまち」も、HACらしいコンテンツのひとつですよね。どのような背景で生まれたのでしょうか?
箕輪:チームのみんなでアイデアを出し合って、「こんなのあったらいいよね」というアイデアを形にしたんですよね。りかねちゃんが絵に起こしてくれました。
利華音:HACのミッションに「活きる人が、生きるまちをつくる」っていうワードがあって。HACとして何を伝えたいかなって考えたときに、建物や空間もつくるけど、街づくりというか、街の風景になるというところを強く感じたんだと思います。

ー このコンテンツは、今後どのように展開していきたいですか?
利華音:インスタでも、どんどん発信していきたいですね。今はまだ“HAC村”という感じなので、もっとバリエーションを増やして“HACシティ”を描いてみたいですね。
ーそれをきっかけに問い合わせが来たら面白いですね。
箕輪:そうですよね。「この人たち面白そう」みたいなところから問い合わせが来たら嬉しいです。それが一番、HACらしいのかもしれないですね。最初はもっと真面目に、学校とか、お店とか、現実的なことも考えてたはずなんですけど、やっぱりやりたいことを考えていくと、そっちに広がっていっちゃうんですよね。お客さまにどう届けていくかは今ちょっと苦戦してるんですけど......。笑 自分たちも楽しみながら、ワクワクを忘れずに続けていくのは大事だなと思っています。

ー 今後、やってみたいプロジェクトや表現はありますか?
箕輪:私は、施設のサイン計画をやってみたいです。デザイン性を持たせた公共施設とかは、すごくやってみたいですね。あと、私は新潟市の古町がすごく好きなんですけど、あの街をもっと盛り上げるような、フェスみたいなこともやってみたいです。クライアントがいる案件だけじゃなくて、自発的にワクワクを届けるようなイベントもやりたいなと思っています。「何をやってるか分からないけどなんか楽しそう!」みたいなイベント。自分たちからワクワクを発信して、それが仕事につながったらいいな、という気持ちがあります。
利華音:街のシンボルになるような建物とか、やりたいですね。あと、私もサインはすごくやりたいです。ブランドの世界観って、サインや空間にすごく生きてくると思うので。サインって、じっと見られるものではないけれど、必ず目には入るものだし、空間の一部なんですよね。そこにワクワクをのせて、良い体験を作りたいです。
“あなたにとってHACとは?
利華音:私にとってHACは「こんなことやりたいよね、っていう話をちゃんとできる場所」です。 変な人たちって思われてもいいようなことを言えるし、それを一緒に考えられる。「こういうのやりたいよね」「やりたいですね」で終わらずに、「じゃあ作りましょう」に近づいていける感じがすごく嬉しいです。だから、そういう“やりたい”をどんどん実現していきたいですね。箕輪:私にとっては、「自分自身のチャレンジ」でもあるかなと思っています。普段の仕事ではなかなか考えないようなことを考えられる場所でもあるし、普通じゃない面白さとか、そういう部分にちゃんと挑戦していける場なのかなと思っています。

▼関連情報
・公式プレスリリース
・株式会社CSコーポレイション 公式サイト
・株式会社アドハウスパブリック 公式サイト
・ADH × CSの新プロジェクト「HAC」始動!異なる強みを掛け合わせ、人とまちの未来を描く
──両社代表インタビュー


